第1話 不思議な出来事

不思議の国・ワンダーメア マーチブロー 宙の月…-。

ティンプラさんから誘われた私は、収穫祭で賑わうマーチブローの街を訪れた。

けれど……

(ティンプラさんが時間に遅れるなんて、珍しいな)

私の滞在先をティンプラさんが訪れたのは、すっかり夜の帳が下りて、外がひんやりとした空気に包まれた頃だった…-。

ティンプラ「お待たせして、本当にすみませんでした」

ティンプラさんの話によると、彼は不思議の森の木々によるいたずらのせいで、ずっと森から出られずにいたらしい。

〇〇「森から……」

ここワンダーメアは不思議に満ち溢れた国で、彼が今話したような出来事は、日常茶飯事だった。

〇〇「気にしないでください。ティンプラさんのせいじゃありませんし……。 それに、収穫祭は明日もありますから」

ティンプラ「それでも早く来たかったです。 ボクから誘っておきながらキミを待たせてしまいました。 いつもなら、すぐに抜け出せたはずなのですが……。 この国ではなぜか、ボクの一部機能が不思議な力によって掻き消されてしまいます」

ティンプラさんいわく、特に探索機能やデータベースの検索機能がうまく働かないらしく、彼は、この国での不思議な出来事に戸惑っているように見える。

すると、その時……

〇〇「え……?」

コツコツと窓を叩くような音が聞こえ、振り返る。

(気のせい……?)

そんなふうに思っていると、再びコツコツと窓を叩く音が聞こえたのだった…-。

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