第2話 二人で作戦会議

街中で、ゴーシュくんと再会した後…-。

ゴーシュ「エッグレースも知らないなんて、あんたもまだまだだね」

得意げに胸を張る少年らしい様子に、微笑ましい気持ちになる。

○○「教えてくれてありがとう」

ゴーシュ「っ……」

素直にお礼を言うと、ゴーシュくんの頬が赤く染まった。

ゴーシュ「こ、このぐらいでお礼なんか言わなくてもいいよ。 そんなことより……」

少しきまりが悪そうに顔を逸らしていたゴーシュくんが、口を開く。

ゴーシュ「なんでそんな面倒なこと、おれにさせるかな」

○○「面倒なことって……エッグレース?」

ゴーシュ「そう。別に、おれじゃなくてもいいのに」

○○「それはやっぱり……ゴーシュくんが適任だと思ったからじゃない?」

ゴーシュ「おれが?」

ゴーシュくんが、わずかに目を丸くする。

○○「うん。ゴーシュくんは、皆の喜ぶことをたくさん知ってるし……。 きっと素敵なレースを開催してくれるって考えたんじゃないかな」

ゴーシュ「……」

複雑そうな表情を浮かべるゴーシュくんは、少しの後、何かを考え込むような素振りを見せた。

そして……

ゴーシュ「……本当にそう思う?」

(え……)

いつもはあまり見せない不安げな表情に、私の鼓動が小さく跳ねる。

○○「うん。私も、ゴーシュくんが適任だなって思うよ。 だから頑張って」

鼓動を落ち着かせながら、ゴーシュくんを安心させるように笑う。

すると彼は、満面の笑みを浮かべて……

ゴーシュ「まあ、そういうことなら仕方ないかな! 頑張ってあげてもいいよ」

(あ……)

元気を取り戻したゴーシュくんに、嬉しさが込み上げてくる。

○○「私にお手伝いできることがあったら、なんでも言ってね」

ゴーシュ「うん!そうと決まれば、レース場の確保も必要だし……。 当日のルールもしっかり決めないとね。 行くよ!」

○○「えっ……?」

どこに? と思った次の瞬間、パチンと指を弾くゴーシュくんの手に箒が現れた。

ゴーシュ「だから、城に戻って早速作戦会議! もちろん来てくれるでしょ?」

○○「あ……」

ゴーシュくんが私の手を取り、自分の腰に添えさせた次の瞬間……

私達を乗せた箒がふわりと宙に舞い、街の景色がどんどんと遠ざかっていったのだった…-。

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