太陽6話 ティアラの贈呈

トルマリと手を繋いでパーティホールへ向かうと、ステージ上ではティアラが輝いていた。

トルマリ「やっぱりかわいいなぁ~」

そう言ってティアラを見つめるトルマリの瞳も、ティアラに負けないぐらい輝いている。

(トルマリがティアラをもらえるといいな……)

そう思いながらステージを見つめていると、ステージの脇のカーテンから主催者と思わしき男性が現れた。

主催者「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。 さて、皆様が最も気にされているであろうティアラ贈呈の件ですが……。 僭越ながらパーティの間、ホールの様子を別室にて拝見させていただきました。 そして、熟考の結果……。 ティアラは〇〇様にお贈りしたいと思います」

(えっ……私!?)

思いもよらない展開に、私はその場で呆然と立ち尽くしてしまう。

――――

トルマリ『ほしいな~ティアラ。アレンジしてリボンと一緒につけると絶対にかわいいと思うんだ』

―――――

(……っ)

主催者「〇〇様? どうかされましたか?」

逡巡する私を主催者がステージへと促すものの、私はその場から一歩も動けずにいた。

すると、その時…-。

(え……?)

誰かの手が逡巡する私の背中をそっと押した。

振り返ると、そこにいたのは……

トルマリ「〇〇、行かないと」

〇〇「トルマリ……」

(あんなにティアラ、欲しがってたのに……)

けれどもトルマリの表情に曇りはなく、私を心から祝福してくれているようだった。

〇〇「……うん」

トルマリの優しい声に促され、私はステージへと向かう。

そうしてステージに上がった私が、トルマリへと視線を送ると、彼は一点の曇りもない微笑みを浮かべながら、私を見つめていたのだった…-。

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