太陽6話 鏡の中の死神

不穏に揺らめく鏡面を見ていると、私の背後に黒いローブをまとった人物が浮かび上がった…-。

〇〇「……!?」

背筋が凍るような視線を感じて振り返るけれど、誰もいない。

鏡に視線を戻すと、黒ずくめの人物は間違いなく私の後ろにたたずんでいる。

(まさか……死神?)

プリトヴェン「どうかした?」

怪訝な表情を浮かべる彼には、死神の姿が見えていないようだった。

〇〇「あの…-」

鏡の中で死神の手が私の肩に触れた途端に、着ていた服が、リンゴのように真っ赤なドレスへと変わる。

(え……!?)

考える間もなく体が動かくなり、声も出せなくなってしまった。

プリトヴェン「……〇〇、そのドレス…-。 待つんだ、〇〇……!」

異変を感じとった彼が肩に触れるのに構わず、私はテーブルに置かれたリンゴを手に取る。

(死神のリンゴをかじってしまった娘は……魂を……)

湧き上がる恐怖とは裏腹に、私の唇はリンゴへと吸い寄せられていった…-。

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