そして、翌日…-。
私とサイさんは聞き込みのために、改めて宝石店を目指していた。
サイさんとは事前に入念に打ち合わせをして、質問などを考えてきている。
(今回は、慌てたりしないできちんと調査ができるはず)
そう思った時…-。
女性店員「きゃああああ!」
突然、宝石店から女性の悲鳴が響き渡った。
サイ「……いったい、何が?」
〇〇「どうしたんでしょう?」
ただならない気配を感じ、私とサイさんは店に向かって走り出す。
宝石店の入り口まであと少しになった、その時…-。
〇〇「……っ!」
私は、店から飛び出してきた男性とぶつかってしまった。
男性「……!!」
よろめいた私と、ぶつかってきた男性の鋭い目が合う。
男性「……っ!」
それからすぐに、男性は怯えるように声を漏らし、走り去ってしまった。
(あの人は……?)
サイ「大丈夫!?」
〇〇「はい、大丈夫です……それより、中へ!」
私達は騒然としている宝石店へと踏み込んだ…-。