太陽6話 小さな変化

エントリーシートを提出して異能力の込められた駒を受け取り、険しい顔つきのカノエさんと共に、待っているチームメイトの元へと戻る途中…―。

(……もしかしてまた、一人で抱え込もうとしているのかな)

傍にいるのに相談してもらえないことに、胸が切なくなる。

〇〇「カノエさん、何か気になることでもあるんですか?」

いたたまれなくて、気づけば彼にそう言っていた。

カノエ「○○……」

カノエさんは、やや迷った表情を見せつつも口を開く。

カノエ「すまない。不安にさせたようだな。 俺のこの能力……チーム全員の力を集めるかわりに、チームの奴らは動けなくなってしまう。 攻撃力が下がった状態で下手に動けば、格好の餌食になってしまうからな。 だから……かなり使いどころが肝心だと思っているんだ」

〇〇「確かに、使いどころは難しいですね……」

カノエ「……俺が判断を間違えれば、チームが一気に形成不利になって迷惑をかけてしまう」

カノエさんは苦しげに眉を寄せて、また考え込んでしまう。

(やっぱり悩んでる。でも……)

(私には話してくれた)

それだけでも、カノエさんは以前とは変わった気がして……

チームがどうしたら勝てるかのかと、私は思いを巡らせていた…―。

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