その夜・・・・ー。
寝室に戻り、私は窓の外の星空を眺めていた。
セフィル「失礼いたします」
そんな時、セフィルさんが部屋を訪ねてくる。
(セフィルさん・・・・)
まだドレスを着替えていなかったことに胸をなで下ろし、私はセフィルさんを迎えた。
セフィル「今日はありがとうございました。 ダンス、とてもお上手でしたよ」
〇〇「本当ですか?よかった」
セフィル「そして・・・・とてもお美しかった」
(そんなこと言われたら・・・・)
〇〇「・・・・教えてくださってありがとうございました」
締め付けられる胸をおさえて何とか言うと、セフィルさんが優しく微笑む。
セフィル「いえ、こちらこそ。 お陰様で、国賓の方々にもご満足いただけたようです。 心より・・・・お礼を申し上げます」
私の手に、セフィルさんがそっと指を重ねる。
その温もりに鼓動が跳ねて、私はぎゅっと瞳を閉じた。
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セフィル「貴女と踊れることを、心から喜んでいる自分がいる」
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(あのことを、聞きたい)
言葉は胸の高鳴りにかき消され、
私はただ、どうしようもなく甘い感情に飲み込まれていった・・・・ー。