日差しを避けながら、私は零さんと図書室にたどりついた。
朔間零「ここがメモワール学園の図書室かや? 夢ノ咲学院の図書室も同じように広かった気がするのう……?」
〇〇「え?」
朔間零「我輩、図書室にはあまり行かないんじゃよ。本を読むと眠くなってしまうからのう。 本から得る知識は貴重なものかもしれんが、人から得る知識も侮れんわい。 さて、嬢ちゃん。これからどうする? これだけの冊数じゃ。手分けして探した方がいい気がするのう」
(確かに……)
大きな学園の図書室ということもあり、一生かかっても読み切れないと思えるほどの本が並んでいる。
〇〇「そうですね」
零さんの提案に、私は首を縦に振った。
〇〇「それじゃあ、私は二階を探すので零さんは一階をお願いできますか?」
朔間零「うむ」
私は零さんと別れ、階段を上って二階に向かった…-。