太陽9話 笑っていただきたい

マッドハッター「どうかこの私を、君の恋のしもべにしてはくださいませんか?」

翌日・・・・ー。

帽子屋さんは仕事中からにやけた笑みを隠しもせず、招待状をしたためていた。

ワンダーメア中に、私のことを恋人としてお披露目すると言って・・・・ー。

・・・・

・・・・・・

そして、お茶会の日が訪れた。

彼のビルの空中庭園は、彼がマッドネスの内外から招待した人々で溢れていた。

街の重鎮「まさか、長年独りだった貴方が、恋に落ちるとは・・・・」

常連客のマダム「イカレ帽子屋が恋にイカレるなんて・・・・素敵ですわ!」

マッドハッター「おや、皆さん、なかなかに手厳しい」

いつかのお茶会で見た顔が、何人も私と帽子屋さんを祝福しようと挨拶に訪れる。

その度に帽子屋さんはご機嫌で私のことを紹介した。

(なんだか目まぐるしくて、まだ全然実感できない・・・・)

(私が、この人と恋仲になっただなんて・・・・)

マッドハッター「おや、○○嬢、もっと笑ってくださらなくては」

○○「は、はい・・・・」

マッドハッター「ふふ、よろしい。 私は見栄っ張りなもので、君の一番可愛らしい顔を皆さんにご紹介したいのです」

人の目が集まるなか、普通に口にされて、私は頬が熱くなった・・・・

こうしてお茶会は賑やかなままに幕を閉じて・・・・

人々が去った庭園に、私達は二人残された。

マッドハッター「・・・・ようやく、君と二人きりになれた」

私の隣に寄り添った帽子屋さんは、うんざりした様子でつぶやいた・・・・ー。

<<太陽8話||太陽最終話>>



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする