それから二日間、私はずっと帽子屋さんから聞いた話を考え続けていた。
そして、彼との約束の前日の夜・・・・
マッドハッター「私はこの先どうするか、既に答えを出しました。 ○○嬢・・・・君をどうするか・・・・」
(結局、帽子屋さんは、何をどう決めたんだろう)
私は間借りした部屋のベッドに横になって、ずっと考えていた。
(でも、もし帽子屋さんが、私を新しいアリスにと望んでも、私はきっとアリスにはなれない)
今でこそ、このマッドネスに滞在しているものの、いつかは帰らなければいけない。
(それに帽子屋さんだって、今のこの世界にいるの、そんなに悪くなさそうなのに・・・・)
私はゆっくりと胸に気持ちを定めるように、一人頷いた。
そして、いつしか夜が明けて・・・・
約束の空中庭園に訪れると、その場所には・・・・
マッドハッター
「・・・・」
不敵な笑みを浮かべた帽子屋さんが、私を待っていた・・・・ー。