ジョシュア「礼も立場も何もかも忘れて……君をここで、オレだけのものにしたい」
全身を震わせるように、鼓動が大きく鳴り響いている…-。
ジョシュア「〇〇……」
名前を呼ばれると共に、彼の吐息が頬にかかった。
熱を帯びたジョシュアさんの顔が、だんだんと近づいてくる……
〇〇「……っ」
ぎゅっと目を閉じた瞬間、まぶたの裏の影が遠ざかった。
(え……?)
ゆっくりと目を開くと……
ジョシュア「……」
ジョシュアさんが私から顔を離し、苦しげに表情を歪めていた。
ジョシュア「オレは……最低な男だな」
〇〇「そんな…-」
ジョシュア「〇〇……」
ジョシュアさんの手が再度、ゆっくりと伸ばされて……
そのまま優しく抱きしめ、髪を柔らかに撫でてくれた。
ジョシュア「ごめんね。もう何もしないから」
彼の胸に顔を埋めると、少し速い鼓動が聞こえてきたのだった…-。