太陽6話 波紋

水たまりに浮かぶ木の葉が、水面に小さな波紋を作っている。

フォーマに楽しんでもらうため、何かできることはないかと考えた私は……

(フォーマに、おいしいものをプレゼントしよう)

あんぱんを試食した際に見せた彼の嬉しそうな表情が、頭をよぎる。

(あの顔をまた見たいな)

(でもあんぱんは、いっぱい買っていたし……)

フォーマ「そろそろ行こうか。もう一度…―」

(何をプレゼントすれば……)

フォーマ「ん……? ぼんやりして、どうしたんだ」

はっと顔を上げると、眉間に皺を寄せた彼がこちらを見ている。

○○「ご、ごめんね。ちょっと考え事をしてて。 ええと、なんの話だっけ……?」

フォーマ「ああ、またお茶を飲みたいと思って。明日、どうかな?」

○○「うん、もちろんいいよ」

私は、フォーマと穏やかな時間を過ごしたお茶会のことを思い返す。

(明日もフォーマに楽しく過ごしてもらいたいな)

(そのためには……)

フォーマ「……」

明日のお茶会を素敵なものにしたいと、あれこれ考えを巡らせながら彼の隣を歩く。

そのせいで彼に複雑な想いを抱かせてしまったことに、この時の私は気づいていなかった…―。

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