太陽6話 ロイエの決意

ロイエさんの前に紅茶が置かれ、琥珀色の湯面が柔らかく揺れる…-。

ロイエさんは紅茶に視線を落とし、静かに話し始めた。

ロイエ「今朝あった会議でも、ルグランジュは以前よりも積極的になっていた。 今回議長を務めたことで、責任や記録への認識など、彼の中で大きな変化があったのだろう。 彼のとって、新たな記録が刻まれ、その瞬間に立ち会うことはこの上ないやり甲斐であり……。 幸福なのだと言っていた」

ロイエさんは、思い出すように微笑みを浮かべた。

ロイエ「記録の結び手としての業務にも、彼なりのやり甲斐を見出したと推測できる」

噛みしめるように話し続けていたロイエさんの眼差しが、私に向けられる。

ロイエ「ならばそのやり甲斐を、幸福に変えること……これが今、僕のやるべきことだ。 いや……そうしたいと今、強く思っている」

〇〇「ロイエさん……」

ロイエ「我ながら非論理的な物言いで喉にひっかかるがね」

そう言って、ロイエさんはどこか照れくさそうに口の片端を上げる。

その表情が胸をくすぐり、私は深く頷いた…-。

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