太陽6話 いざ、温泉の乱!

ヴィクトルさんは私達の方へと歩きながら、端正な顔立ちににこやかな笑みを浮かべた。

ヴィクトル「はあ~い!」

湯けむりも、ヴィクトルさんの前ではまるで登場を美しく演出する煙のように見えて……

〇〇「ヴィクトルさん!」

勝生勇利「ヴィクトル! 大変なんだ! 僕、カツ丼になっちゃって……助けてよ、ヴィクトルー!」

カツ丼の勇利さんが、元気を取り戻して必死にヴィクトルさんに呼びかける。

けれど、ヴィクトルさんはその声を無視しているのか、私の方を振り返った。

(あれ……?)

ヴィクトル「この水たまり全部温泉? 面白いね!」

勝生勇利「その温泉は危険な温泉なんだ。入ると他人のイメージになってしまう湯で、そのせいで僕もこんな姿に。 だからヴィクトル! ここには絶対入っちゃ駄目だよ!」

ヴィクトル「うん……。 なんか面白そうだから入ってみよーっと!」

〇〇「ヴィクトルさん、待ってくださ…-」

止める間もなくヴィクトルさんは、服を脱いで勇利さんが入った温泉に足を浸けた。

勝生勇利「えー! ヴィクトル駄目だって! なんで迷いなく入れちゃうの!?」

私は裸のヴィクトルさんから顔を逸らすのが精一杯で、ただ湯船に浸かる音を聞くしかなかった…-。

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