太陽7話 決意

会場の廊下に、張り詰めた空気が漂っている…―。

カゲトラさんは編集者さんを睨みつけた。

カゲトラ「絵本が子ども騙しだ……?ふざけんじゃねえ。子どもこそ一番騙せねーだろうが」

編集者「……!」

カゲトラ「それは、お前だって充分すぎるぐらいわかってるはずだ。そうだろ?」

編集者さんはぐっと拳を握りしめる。

編集者「……すみません」

唇を噛みしめる編集者さんの目に、涙が浮かび上がる。

編集者「……売上のことや上司からの無理な命令で……僕は……。 子ども達に喜んでもらいたいという気持ちを忘れていました……」

カゲトラ「いい大人がメソメソするんじゃねえ。 笑われてんぞ」

そう言って、カゲトラさんが私に視線を向ける。

○○「え……いえ!笑ってなんて…―」

カゲトラ「わかってる。 ……情けねえとこ、見せちまったな」

○○「いえ……大丈夫ですか?」

カゲトラ「……ああ」

額に手をあてながら、カゲトラさんが深く息を吐き出す。

そして…―。

カゲトラ「……腹くくるぞ」

顔を上げるカゲトラさんの瞳は、強い決意に満ちていた。

カゲトラ「会場の奴らにすべて話して、謝ってくる」

彼は踵を返し、混乱する会場へと戻って行った…―。

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