ジェットさんに二つの出演の依頼が舞い込んだ、その夜…―。
目が覚めて部屋を出ると、ジェットさんの部屋から灯りが漏れていることに気付いた。
○○「まだ起きてるんですか?」
そっと、外から声をかけると……
ジェット「○○か?入れよ、外寒いだろ」
○○「ありがとうございます」
ジェットさんに促されて部屋の中に入ると、机の上には、出演を依頼された映画の資料が散らばっていた。
(こんなに遅くまで見ていたのかな?)
ジェット「なんだよ、気になるか?」
私の目が資料に向けられているのを見て、ジェットさんが問いかける。
○○「……はい。ジェットさんの気持ちは…―」
ジェットさんは、机の上にある資料を拾い上げる。
資料の数は二つ……
だけど、彼の目はそのうちの一つをじっと見つめていた。
ジェット「決めたぞ、俺は。自分の進みたい道を……」
そう言って、彼が私に見せたものは…―。