太陽7話 パレードに向けて

無事にペルラさんの衣装の方向性が決まった、その後…―。

仕立て屋「パレードまであと少しですが……何があっても間に合わせますから!」

ペルラ「! ……ありがとうございます」

仕立て屋さんを見送った後、私とペルラさんは顔を見合わせてほっと微笑み合った。

ペルラ「これで一安心、か……」

(よかった。素敵な衣装が仕上がりそう)

期待に胸を膨らませていると、不意にペルラさんの表情が怪訝なものになり……

ペルラ「それにしても……やっぱりぼくって、猫のイメージなの?」

○○「あ、それは……」

なんだか彼が少し怒っているような気がして、私は慌てて口を開く。

○○「初めてその衣装を見た時に、本当に似合っていてかわいいなと思ったので……」

猫の真似をしてくれたペルラさんの様子を思い出すと、やっぱり頬が緩んでしまう。

ペルラ「……ありがとう。 でも……きみの方がかわいいよ」

○○「え……?」

思いがけない言葉に、今度は心臓が騒ぎ始める。

ペルラ「初めて見た時、ドキドキしてた。 ……きみも、同じだったんだね」

○○「ペルラさん……」

ふいと顔を逸らす仕草すら、私の鼓動をますます速めて……

(ペルラさん……怒ってたんじゃなくて)

(照れてたのかな……)

嬉しさと恥ずかしさに高鳴り続ける胸を、私はそっと手のひらで押さえた。

その時…―。

ペルラ「あ、そうだ。 ねえ、○○。前にきみ、お菓子作れるって言ってたよね?」

○○「お菓子ですか? はい、難しいものは無理ですけど……」

ペルラ「うん、簡単なもので大丈夫。 ぼくにお菓子の作り方を教えてくれない?」

○○「え……?」

(ペルラさんが、お菓子を……?)

突然の申し出に、私は首を傾げてしまう。

ペルラ「この収穫祭は、ウィル王子プロデュースっていう話だけど……。 ぼくも何かしたくて。 ぼくプロデュースのお菓子を配ったら、パレード……少しは盛り上がるかなって思って」

ペルラさんは照れくさそうにしながら、やや小さな声でそう言った。

(ペルラさん……)

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ペルラ「皆がぼくを歓迎してくれて嬉しかった。だからこの国のために何かしたいって、そう思って…―」

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彼の踏み出そうとしている一歩を、私も支えたいと思った。

○○「……すごくいい案だと思います。 きっと皆さん、喜んでくれますよ!」

先ほどまで不安そうだったペルラさんが、嬉しそうに微笑む。

ペルラ「うん……頑張ろう」

それから私達は二人で、お菓子を作るために宿の厨房へと向かったのだった…―。

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