部屋に、静かな時間が流れている…―。
ペルラ「……いざ考えると、なかなか浮かばないな」
収穫祭のパレードのため、ペルラさんの衣装を仕立てることになったけれど……
ペルラ「具体的にはどんな衣装にすればいいんだろ……」
ペルラさんは、ずっと頭を悩ませていた。
○○「うーん……なら、この国の人達にいろいろと聞いてみたらどうでしょうか?」
ペルラ「……お城に行くの?」
怪訝な表情を浮かべる彼に、面倒くさい、と言われるかと思いきや……
ペルラ「いいかもね」
こうしてペルラさんと一緒に、私はロトリアの城へと向かうことになった…―。
…
……
収穫祭のパレードまで、あと数日…―。
仕立て屋「さて、では始めましょうか!」
ペルラ「……よろしくお願いします」
ロトリアの城を訪れた私達は、国王様から仕立て屋さんを紹介してもらうことができた。
仕立て屋「今の衣装も、よくお似合いだとは思いますが…―」
○○「はい。猫って、ペルラさんのイメージにぴったりですよね」
ペルラ「……そう思ってたんだ」
横目で見られ、慌てて私は口をつぐむ。
仕立て屋「わかりました。ならば、今のお召し物を軸に、もっとかわいらしさを出した衣装にしましょう!」
○○「……わあ、楽しみです!」
ペルラ「なんできみの方が、楽しそうなの……」
○○「あ…―」
小さくため息を吐きながらも、ペルラさんは優しく笑ってくれたのだった…―。