ゲイリーさんと一緒に、彼の継母がいるという場所へやってくると…―。
そこはとてもおどろおどろしく、不気味な場所だった。
ゲイリー「俺の傍から離れるな」
○○「は、はい」
および腰になってしまいながら歩いていると……
??「来ると思っていたよ」
○○「っ!?」
ゲイリー「……どこにいる?」
どこからともなく、しわがれた声が聞こえてきて、私達は辺りを見回した。
すると、いつの間にか目の前に、一人の女性が立っている。
○○「もしかして……」
ゲイリー「ああ、あの人が継母だ」
継母「私の紹介を、どうもありがとう。こんなにかわいらしいお嬢さんと一緒だなんてね」
ゲイリー「彼女は関係ない」
ゲイリーさんが私をかばうように、静かに前に歩み出る。
継母「どうかしら」
にんまりと笑ったその顔は、底知れぬものを秘めているようで、恐ろしくなる。
美しいのに、恐ろしい。若そうなのに、年寄りのような……不思議な女性だった。
ゲイリー「……森を焼き払ったのは、おまえだな。 罪もない仲間や、森の動物達が犠牲になった。何をしたのかわかっているのか」
継母「ええ、わかっているわ。けれど、本当に話したいのはそのことじゃなくて……その呪い、でしょう?」
深紅の唇がゆっくりと弧を描く。
余裕ぶったその様子に、ゲイリーさんは唇を噛みしめ、怒りと憎しみをあらわにした…―。