部下2「た、大変です! ゲイリー様! 森がっ、森が焼き討ちにあっております!!」
ゲイリー「なんだと……!?」
ゲイリーさんの顔が、さっと血の気を失ったように青ざめる。
ゲイリー「どういうことだ!?」
部下2「わかりません。ただ、消火にあたった他の者が巻き込まれて……」
ゲイリー「……!!」
報告を聞いたゲイリーさんの表情は、みるみるうちに険しいものになっていく。
ゲイリー「○○。おまえはここで待っていろ!」
○○「でも……っ」
ゲイリー「いいから待っていろ! 森の火事は火の回りが早い。ひとまずはここが安全だ」
○○「あ……」
それ以上何も言えないまま、彼は部下の人と一緒に木々の向こうへ立ち去ってしまった。
(ゲイリーさん……)
森の木々が、不安げにざわめいていた…―。