太陽5話 優しい口づけ

モルタさんと私の視線が絡まり合う…-。

私の手を握るモルタさんの手は未だ冷たく、苦しげな吐息に胸が締めつけられた。

(私はモルタさんを知りたい。もっと、近づきたい…-)

〇〇「モルタさんが本当に思っていることを……教えてくれませんか?」

彼に問いかけた声は、少しだけ震えた。

(……答えを求めることは、残酷かもしれない)

(それでも、私は……モルタさんの苦悩を和らげてあげたい)

(叶うなら、彼と先へ進みたい)

心を決めて、モルタさんの瞳をまっすぐに見つめる。

モルタ「……」

少しの沈黙の後、モルタさんは静かに目を伏せた。

モルタ「私が心から望むことは……」

まぶたを開いた彼の瞳が、まっすぐに私の目を捉えた。

モルタ「……その答えは、ステージでお見せしましょう」

その顔は、どこか吹っ切れたように清々しく見えて……

〇〇「ステージで……?」

モルタ「ええ」

モルタさんの手のひらが、そっと私の頬を包み込む。

ほのかな体温を感じれば、胸が小さく音を立てた。

モルタ「あなたは……私の矛盾を受け入れてくれた。 そして……私が逃げることを許してくれなかった」

泣くことをこらえる子どものように、モルタさんが眉を寄せながら笑う。

モルタ「あなたは、もうとっくに……私が見ないようにしていた答えに気づいていたんですね」

〇〇「それは違います、私はただ…-」

言い募る私の言葉を遮るように……

モルタさんは私のまぶたにそっと、優しい口づけを落とすのだった…-。

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