太陽5話 侯爵夫人のもとへ

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ドーマウス「……でもね、僕、アリスちゃんのことはわかるよ……とーーっても、優しかったんだあ。 僕の頭をね、よしよしって、いつも撫でてくれたんだよ。 いったい、どこに行っちゃったのかなあ……会いたいなあ」

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その翌日…―。

私は女王様からの伝言を預かってきたという側近に声をかけられた。

〇〇「つまりその侯爵夫人に診てもらえば、ドーマウス君の不眠症は治るかもしれないんですね」

側近「はい、侯爵夫人は様々な薬草に詳しいようですので、もしかしたらと」

だけど侯爵夫人のお屋敷は、街を越え山を越えた遥か先だという……

(何も知らないドーマウス君と一緒に、そんな遠くまで行けるのかな?)

私は、その話を伝えにドーマウス君の部屋へ向かった。

ドーマウス「……ええと、なら僕、○○ちゃんと……お出かけすればいいの?」

〇〇「大変かもしれないけど、大丈夫?」

ドーマウス「……うん! ○○ちゃんが一緒なら……頑張れるよぉ……」

ふわふわの頭を私に擦りつけて懐くドーマウス君は、無垢で可愛らしい。

(やっぱり、こんなに純粋なドーマウス君に、真実は話せない……)

私たちは昼過ぎになり、侯爵夫人のお屋敷を目指し、城を出た…―。

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