太陽SS 夢の続き

重いまぶたを開けると、そこは一面のお花畑だった。

ドーマウス「わぁい、お花畑だ……!」

僕はお花畑が大好き。

だって、アリスちゃんとの思い出がいっぱい詰まっているから…―。

(アリスちゃんは……どこにいるかな?)

キョロキョロと辺りを見渡して、アリスちゃんの姿を探す。

だけど、なかなか見つけることができなかった。

ドーマウス「アリスちゃ~ん、アリスちゃ~ん!」

大きな声を出して、アリスちゃんの名前を呼んでみるけれど……

(……どこにもいない)

(アリスちゃん……どこ行っちゃったの?)

悲しい気持ちでいっぱいになって、僕はお花畑にしゃがみ込んでしまう。

すると…―。

ドーマウス「……!」

少し離れた場所から、女の子が近づいてきた。

ドーマウス「アリスちゃん……!?」

(あれ?? 違う??? あれは……)

ドーマウス「○○ちゃんだっ!」

○○ちゃんが、笑顔で手を振っている。

僕もそれに応えたくて、思いっきり両手を振った。

(○○ちゃん……! ○○ちゃんが来てくれた)

(嬉しいな……)

さっきまでの寂しい気持ちが、一気に消えて行く。

(花冠とかプレゼントしようかな……僕、結構上手なんだ)

(そしたら、○○ちゃんは笑ってくれるかな?)

(あの時の、アリスちゃんみたいに……)

だけど、次の瞬間……

目の前の景色が、どんどんぼやけていってしまう…―。

目をゆっくりと開けると、僕はお部屋のベッドで寝ていた。

(夢……だったんだ……)

○○「ドーマウス君、大丈夫?」

○○ちゃんが、心配そうな顔で僕のことを見ている。

ドーマウス「うん……だいじょうぶだよ?」

○○「……」

僕がそう言った後も、○○ちゃんは、いつもの笑顔を見せてくれない。

(……どうして、そんな顔してるの?)

○○ちゃんの悲しそうな顔を見たくなくて、僕は言葉を探した。

ドーマウス「あのね、僕、夢を見たんだ。 僕がお花畑でね、○○ちゃんを見つけたの。 花冠をプレゼントしようって思ったのに、目が覚めちゃったんだ」

○○「そっか、残念」

○○ちゃんが、微笑んでくれる。

(よかった……!)

ほっとした僕は、夢の話を続けることにした。

ドーマウス「でもね……アリスちゃんは、見つけられなかったの。 今度、3人で……お花畑に行けたらいいのにな」

すると…―。

○○「……うん」

(あれっ……?)

今も一瞬だけ、○○ちゃんの顔が暗くなった気がした。

(どうして……?)

(僕、なにかいけないことを言ったの……? わからないよ……)

ぐるぐると頭の中で考えていると……

ドーマウス「ふっ……ふわぁ……」

(また眠くなってきちゃった……)

ドーマウス「○○ちゃんのそばだと……幸せな気持ちで眠れる気がする……」

僕は○○ちゃんの膝に、そっと頭をのせてみる。

(やっぱり、気持ちいい……)

○○「ドーマウス君……?」

ドーマウス「○○ちゃんのおひざ……柔らかい……。 アリスちゃんよりも……ZZZZ」

(さっきの夢の……続きが見れると……いいな……)

(そしたら、○○ちゃんに……花冠……プレゼントするんだ……)

(アリスちゃんも、今度はきっと来てくれる……そしたら……そしたら、3人で……)

○○ちゃんが、僕の髪を撫でてくれている。

その心地よさを感じながら、僕はまた幸せな夢に落ちていった……-。

おわり。

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