太陽5話 勇気をくれるもの

ミヤのエスコートで各国のパビリオンを巡る内に、気づけば辺りはすっかり暗くなっていて……

最後にミヤが私を連れて来てくれた場所は、彼の国である魔術の国のパビリオンがある島だった。

〇〇「すごく賑やかだね」

広場では魔術を使ったショーが行われ、人々の歓声が響き渡っている。

ミヤ「よかった。皆、楽しんでくれてるみたいだね」

喜ぶ人々を眺めながら、ミヤは安堵のため息を吐いた。

〇〇「パビリオンの催し物とかも、ミヤが考えたの?」

ミヤ「うん。やってみたいって言ったら、任せてもらえたから」

噛みしめるように話すミヤの表情はとても頼もしくて、凛としている。

ミヤ「……ここにいると、思うんだ。 昔のオレなら勝手に自分を諦めて、ここへ来ることもできなかったかもって」

〇〇「ミヤ……」

横顔を見つめていると、彼がおもむろにこちらを向いた。

決意を込めた彼の瞳から、目が逸らせなくなる。

ミヤ「王子として学ばないといけないこともたくさんあるけど、もう最初から譲ったり迷ったりしない。 そう思えるようになったのは、キミと出会って……恋をしたから。 キミを好きだって気持ちが、オレに勇気をくれるんだ」

(ミヤ……)

ミヤから告げられる甘い響きに胸が高鳴り、頬が徐々に熱を帯びていく。

ミヤ「オレ……決めたんだ。世界で一番、キミを笑顔にできる王子になるって」

彼の真摯な気持ちがまっすぐに胸に届き、今までにないくらい胸が高鳴っていたのだった…-。

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