第2話 聞き覚えのない学科名

誰もいない教室に、日の光が静かに差し込んでいる・・・・ー。

??「うむ。夢ノ咲学院のアイドル科に女子生徒はおらんからのう。となると・・・・。 普通科か、それ以外の学科しかあるまいて」

(夢ノ咲学院?アイドル科?そんな学科あったかな・・・・?)

男性の言葉に、首を傾げていると・・・・

??「それにしても、日差しがきつくてかなわんのう・・・・。 どうやらそこの窓から日差しが差し込んできているようじゃて。 嬢ちゃん、我輩を棺桶まで運んでおくれ」

(かん・・・・おけ・・・・?けど、確かさっきもそんなことを言ってたような)

私に向かって手を差し出してきた男性に・・・・ー。

○○「か、棺桶と言われても・・・・」

念のため周りを見渡しても、目につく範囲に棺桶らしいものはない。

??「ふむ。どうやらここは軽音部の部室ではないようじゃな。 しかし、見覚えのない教室じゃのう。嬢ちゃん、ここがどこの教室か教えてくれるかや?」

(えっと・・・・)

(そういえば、さっき夢ノ咲学院って言っていたけど、メモワール学園の生徒じゃないのかな)

(それに、吸血鬼に棺桶って・・・・いったい何者なんだろう)

混乱する頭をなんとか落ち着かせて、男性の言葉を思い返していると・・・・

??「嬢ちゃん?」

○○「・・・・!」

すぐ目の前に男性の顔があり、慌てて距離を取る。

○○「す、すみません。ぼんやりしちゃって。 あの、夢ノ咲学院って言ってましたけど・・・・ここはメモワール学園ですよ?」

??「メモワール学園・・・・?聞いたことのない名前じゃのう」

○○「私は夢ノ咲学院という名前を初めて聞きました」

お互いに顔を見合わせる。

○○「と、とりあえず、お互いの知っている学校について話しましょうか。えっと・・・・」

朔間零「我輩は朔間零じゃ。よろしくのう、嬢ちゃん…♪」

(零さん・・・・)

○○「○○です」

差し出され握り返した彼の手は、ひんやりと冷たく、けれど不思議と心地よかった・・・・ー。

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