青く晴れた空の下、心地よい潮風が頬を撫でていく…―。
ダグラス「空と海が混ざる場所……か。言い伝え通り、本当に特別な島だね」
○○「はい。こんな綺麗な島、見たことないです」
コライユくんが見つけた手がかりを元に、私達は伝説の島・シエルマーリンにたどり着いた。
(本当に、不思議な青の世界)
遠く広がる海と空の美しさに、思わずため息が漏れる。
ダグラス「こんな場所で君とデートできるなんて、随分贅沢な時間だ」
微笑むダグラスさんに、私は照れながら笑みを返す。
(デート……)
特別なこの島で彼と過ごせることが嬉しくて、自然と頬が緩んだ。
ダグラス「ははっ……本当にかわいいな、君は」
○○「え……?」
ダグラス「そんな笑顔を見せてくれるってことは、君も俺といるのが嬉しいって感じてくれてるのかい?」
からかうように顔を覗き込まれ、言葉に詰まる。
○○「それは…―」
すべてを見通したような瞳に、私は誤魔化す言葉を見つけられず……
○○「はい」
熱い頬を自覚しながら頷くことしかできないのだった…―。