青い空が天高く澄み上がったある日のこと…―。
私達は変わらずトロイメアを目指す旅を続けていた。
すると……
メディ「おや? 誰かが道の向こうで倒れているようだよ」
アヴィ「ユメクイに襲われたのか!?」
急ぎ、その場に駆けつけてみれば、目に入ったのは…―。
ルーク「ぬいぐるみ……でしょうか?」
○○「こんな道端に……?」
??「うぅぅ……ここは?」
○○「!!」
アヴィ「ぬいぐるみが……動いた!?」
ナビット
「違うよ! ぬいぐるみじゃないよ、僕はポケットランドのナビット♪ 不思議な光に包まれたかと思ったら、今ここで目が覚めたんだ!」
メディ「ナビット……ナビ君のお友達かな」
○○「ポケットランド?」
ナビット「世界中から衣装やインテリアのお店が集まってきている、とっても素敵な場所だよ!」
ナビットくんは、胸を反らし得意げに口にする。
ナビット「あ……」
ナビットくんがアヴィをまじまじと見つめている。
ナビット「……あれ? あなたはあの時の素敵な王子様!?」
アヴィ「俺のことか……?」
○○「アヴィ、この子のこと知ってるの?」
アヴィ「……ポケットランド……確かに、前にそんな場所に迷い込んだような記憶が……」
アヴィが考え込みながらナビットくんを見る。
するとナビットくんの目が、見る間にキラキラと輝き始めた。
ナビット「ねえ! 僕も王子様になりたい! 王子様にしてよ!!」
アヴィ「王子に!?」
○○「……!」
その場にいた一同が、ナビットくんの突然の言葉に瞳をまばたかせる。
それが、突然現れたポケットランドからの使者、ナビットくんとの出会いだった…―。