月7話 乾いた銃声

踏みにじられた花々の香りが、息苦しいほどに漂っている…-。

あと数歩というところまで、私達の背後から数人の男達が迫ってきていた。

ユリウス「お前らもか……」

〇〇「!!」

襲い掛かってくる男達を、ユリウスさんは素早く体勢を変えて男達をなぎ払った。

(強い……!)

ユリウス「ふざけるなっ!!」

ユリウスさんの瞳に、激しい怒りが宿る。

男達はそのまま、散り散りに逃げて行った。

ユリウス「……次はお前だ」

ユリウスさんは私を放して、うずくまっている男にゆっくり近づいていく。

スパイの男「いいのですか? その方を一人にして」

ユリウス「……!」

逃げ出したと思ったうちの一人が、遠くから私に向けて銃を構えていた。

ユリウス「〇〇……!」

(逃げなきゃ……でも、足が……!)

先程くじいた足に痛みが走り、上手く立ち上がることができない。

スパイの男「せめて貴方の女だけでも、殺してやる……!」

ユリウス「……っ!!」

そして…-。

〇〇「!!」

乾いた発砲音が、花畑に響いた…-。

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