月7話 もう少しだけ

ネロと子ども達のことが気がかりなまま、ついに別れる予定の場所にたどり着いた。

○○「じゃあ……」

離れ難く思いながら、ネロに声をかけようとすると…ー。

ネロ「○○……あんたがよければ……」

ネロが言いにくそうに、視線を逸らしながら口を開いた。

ネロ「団員の皆は、あんたがいると嬉しそうだし。 もう少し……俺達と一緒にいないか?」

○○「……!」

ネロの言葉に心が騒ぐ。

○○「一緒にいて……いいの?」

ネロ「だからそう言ってるだろ」

○○「ネロ……」

少し照れているのか、やはり目は合わせないままで……

ネロがそっと控えめに、私の手を握った。

ネロ「嫌か?」

○○「ううん、嬉しいよ」

ネロ「……」

ネロの頰が、赤く染まる。

引き結ばれた唇が、また少しだけ動いて……それから……

ネロ「大人にはならない。けど……。 ……もし大人になったら……もっと、あんたと……」

○○「え……?」

小さな声が聞き取りにくくて聞き返すと……

ネロ「……なんでもない」

ネロは初めて見せる照れた顔で、そう言ったのだった…ー。

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