水面が揺れる度に、差し込む光の筋がきらきらとゆらめく…―。
ダグラス「とりあえず泳いでみようか」
○○「はい」
(すごい……本当に水の中で呼吸も会話もできる)
わくわくと弾む気持ちで泉の中を泳いでいると、やがて視界が一気に開ける。
(これって、海……?ダグラスさんの言ってた通り、繋がってたんだ)
水の中を見回していると、体に逞しい腕が巻きつき……
ダグラス「……たまらないな」
小さなつぶやきが耳に届いた次の瞬間、不意に頬にキスをされ、心臓が大きく打ち鳴る。
○○「ダグラスさん……?」
思わず見上げる私に、ダグラスさんが悪戯な笑みを見せた。
ダグラス「ごめん。愛しいなと思ったら、体が動いてた。 海の中をこんなふうに泳げること自体楽しいけど、君と一緒だからかな……浮かれてるみたいだ」
水面から差し込む光が、ダグラスさんを美しく縁取る。
その光景に、思わず見入ってしまった後……
(私も……浮かれてるのかも)
まっすぐ見つめる瞳の優しさに、私の胸は甘く震えるのだった…―。