月5話 彼からのお願い

優しい月明かりが差し込む夜の廊下に、私達二人の影が伸びる…-。

カイネ「実は……〇〇さんに、お願いしたいことがあるんだ」

彼の声が、静かな廊下に響く。

〇〇「お願いって……?」

真剣な表情で切り出され、戸惑いながら彼の言葉を待つ。

カイネ「……ちょっと待ってね……! やっぱり緊張するなぁ」

カイネ君は胸に手をあてて、一回大きく深呼吸をした。

(なんだろう?言いにくいことなのかな?)

心配になって顔を覗き込むと、カイネ君ははっと目を見開く。

カイネ「ごめん! ボク、〇〇さんに心配かけちゃってるよね……!」

〇〇「カイネ君、どうしたの?」

(困っていることがあるなら、私にできることであれば協力したいし……)

カイネ「違うんだ、キミを心配させるようなことじゃなくて……」

カイネ君はもう一度深く息を吐き出した後、少し照れ臭そうに微笑む。

カイネ「百福の桃を採りに行くから、一緒に来てほしいんだ」

(百福の桃を……!?)

思いもよらなかった彼の願いに驚きつつも、まだ見たことのない百福の桃に私は興味を引かれていた…-。

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