月6話 スタントとして

二つの出演の依頼がジェットさんの元にやってきた、その晩…―。

私はジェットさんの出した答えが気になって、彼の元を訪れた。

ジェット「どうした?寝れないのか?」

○○「そうではないんですが……」

ジェットさんは私を部屋に招き入れると、椅子に腰かけるよう促してくれた。

(聞いても……いいのかな?)

口数少なく、手に持った資料に視線を向けるジェットさんを見つめていると……

ジェット「映画出演のことだろ?」

○○「……!」

心を言い当てられて、ゆっくりと頷く。

すると彼は、制作会社の人が持ってきた資料を机の上に置いた。

ジェット「俺の気持ちはもう決まってる。俺のスタントとしての力を必要としている奴がいるなら、俺はスタントとしての道を極める」

(ジェットさん……!)

○○「でも……危ない仕事ですよね?」

机の上に置かれた資料に目を通して、口を挟む。

その資料には、どうして前任者が大怪我をしたのか、危険なアクションシーンの数々が網羅されていた。

○○「もし万が一のことがあったら……」

ジェット「もちろん危険なんは百も承知で言ってんだよ。けど、そんな事故は起こさせないのが、一流のスタントってもんだろ?心配だとは思うけど、必ず成功させるから、見てろよ?」

○○「はい……」

(ジェットさんの決めた道を、応援したいとは思うけど……)

私の心は不安でいっぱいだった…―。

<<太陽SS||月7話>>


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