月5話 ナカマの力

翌朝…-。

小鳥のさえずりで目を覚ます。

新鮮な空気を、胸いっぱいに吸い込んでいると……

ランダ「皆、オレの手拍子に合わせる!」

(ランダさん?)

溌刺としたランダさんの声が、聞こえてきた。

村を出ると、ランダさんを中心に村の人達が集まっている。

ランダ「おはよう、〇〇!」

私に気づくと、ランダさんは白い歯を見せて笑う。

〇〇「おはようございます。皆さん、何をされているんですか?」

ランダ「オレ、エンブ、教える」

〇〇「演舞を!?」

ランダ「ヒンターランド、今まで皆、自由に踊ってばかりだった。 動きを合わせたら、もっとすごくなる! アイツらみたいに!」

(こよみの国の皆さんのことかな)

村人1「ランダ、エンブ、難しい!」

村人2「オレ、自信ない」

初めての試みに、村の人達は不安の声を上げる。

ランダ「大丈夫。オレ達、きっとやれる! 儀式、もっと、よくする!」

(ランダさん……)

その眼差しは、揺るぎないもので…―。

村人1「……ランダの言うこと、信じる」

村人2「オレ達、頑張る。ランダ、エンブ、教えてくれ」

ランダさんの気持ちに突き動かされ、村の人達も立ち上がった。

(皆さん……)

ランダ「皆、ありがとう、儀式、頑張る!」

練習を続ける皆に、まぶしい日差しが降り注ぐ……

懸命に舞い踊る彼らを、私はいつまでも見つめていた…-。

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