月5話 代役がいない?

再びやって来た3Dシアターでは、スタッフさん達が深刻な顔つきで何かを打ち合わせていた。

(なんだろう……)

スタッフさん達の異様に焦った様子に、胸に不安がよぎる。

万里「いったい何があったんですか?」

スタッフ1「それが、出演予定だった役者の一人が最終リハ中に怪我をして……」

スタッフ2「今、必死で近くの事務所に電話入れたりで代役探してるんですが……見つからないんです」

○○「そんな……」

スタッフさん達はそれぞれに頭を抱えて、事務所の名簿らしきリストをめくっている。

スタッフ1「機材の最終調整に手間取ってしまい、リハも押してしまって…―」

スタッフ2「だから言っただろ! リハの時間までに食いこませるなってあれほど…―」

スタッフ1「けど、最新機材なんだ! 動作確認は慎重にやるべきだ!」

万里「やめなさい! 今は争っていても仕方ありません」

万里くんの冷静な声が、スタッフさん達を諌める。

スタッフ1「申し訳ありません……万里様、代役引き受けてくれる人に心当たりありませんか?」

スタッフ2「本番までわずか……けど、今さら中止になんて!」

万里「このパークの近くで……」

万里くんはしばらく腕を組んで考え込むと……

やがて何かを決意した顔で、スタッフさんの前で口を開いた…―。

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