運命の相手がわかるという水鏡の話に聞き入っていると、フリューさんが小さな声で語り始める。
フリュー「ごめん……僕も行ったことがないからよくわかってないんだけど……。 水鏡の前に立った時に、二人の姿が映れば……お互いが運命の相手だって言われてる」
○○「それは……」
驚きの表情を浮かべる私に、フリューさんが微笑みかえる。
フリュー「きっとそれは……奇跡みたいな確率だよね」
○○「はい……もしもその相手が見つかれば、奇跡に近いかもしれませんね」
苦笑いを浮かべながら言うと、フリューさんが真剣な眼差しで私を見つめる。
フリュー「でも……僕は……」
○○「え……?」
その続きを待っていたけれど…―。
フリュー「ううん……なんでもない……」
そう言って、フリューさんは口を閉ざしてしまった。