月5話 幸せな気持ち

屋台が軒を連ね、おいしそうな香りが鼻腔をくすぐる…-。

ミヤが私を連れて来てくれたのは、たくさんの人で賑わう、飲食店が立ち並ぶ島だった。

ミヤ「お祭りみたいで、わくわくするでしょ? 一緒に回れば、楽しさ二倍! ううん、それ以上だって思わない?」

〇〇「そうだね。ミヤと一緒なら、何をしてもきっとすごく楽しい」

無邪気な笑顔につられ、私も笑みをこぼす。

そして、まずどの店にしようかと辺りを見回していると……

ミヤ「……ねえ、〇〇ちゃん。 いつも、本当にありがとう」

(え……?)

気づけばミヤの瞳が、この上なく優しげに細められていた。

〇〇「突然、どうしたの?」

ミヤ「こうやって一緒にいられることが、すごく嬉しくて。 感謝と、これからもよろしくっていう気持ちを込めて、楽しい時間をプレゼントさせてほしいんだ」

〇〇「ミヤ……」

彼が口にした言葉が、心にゆっくり染み渡っていく。

〇〇「……お礼を言うのは、私の方だよ。 私はミヤといるだけで、いつも楽しい気持ちをもらってるんだから。 私こそ……ミヤと出会えていなかったらなんて、考えられない」

ミヤ「……!」

私が素直な想いを告げると、ミヤはなぜか息を呑んだ。

〇〇「……? どうしたの?」

ミヤ「あ……ごめん。なんていうか……。 キミの言葉が、すごく嬉しくてさ。 でも……それじゃあ、またオレばっかり嬉しくなっちゃうなぁって。 今日は、オレがキミに幸せをプレゼントしたいって思ってるのにさ」

少し困ったように笑うミヤの頬は、ほんのりと赤く染まっている。

彼の言葉やその表情を見るだけで、私も幸せな気持ちで満たされるのだった…-。

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