第1話 再会に咲く笑顔

桃花の国・ペルシェ 白の月…-。

この国の王子であるカイネ君に招待され、私は薄桃色の花びらが舞うペルシェを訪れていた。

数日後に『桃花祭』というお祭りが開催されるせいか、以前来た時よりも街は賑わっているように見える。

(カイネ君、元気かな?)

ふんわりとした前髪、オレンジ色の瞳……

まだあどけなさが残る彼の表情を思い出し、自然と笑みがこぼれた。

(待ち合わせ場所は、この辺りだよね?)

カイネ君との待ち合わせ場所に着くと、すぐに私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。

カイネ「〇〇さーん!」

元気に両手を振りながら、カイネ君が駆け寄ってくる。

カイネ「来てくれてありがとう!ボク、キミに会うの、すごく待ち遠しかったんだ!」

(あれ?カイネ君、いつもとちょっと雰囲気が違う……)

カイネ君は、朱色を基調にした民族衣装のような服を着ている。

(服装が違うからかな?)

カイネ「〇〇さんはボクに会えるの、楽しみにしてくれてた?」

〇〇「うん、すごく楽しみだったよ」

カイネ「そっか。嬉しいな!今日は〇〇さんのこと、おもてなしするからね!」

オレンジ色の瞳をきらきらと輝かせながら、彼は満面の笑みを浮かべる。

(カイネ君、相変わらずかわいいな……)

屈託のないその笑顔は、私の心の奥まで温かくさせた…-。

第2話>>



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