第1話 愛が溢れる街

宝石の国・オリブレイト 白の月…-。

『愛の日』が間近に迫り、宝石の国の賑わいはひときわ大きくなっている。

(どれも素敵……リドが言ってた通りだ)

店に並ぶのは、愛の日のために用意された煌めく宝石の数々…-。

リドと待ち合わせていた店の前で、私は弾む気持ちでショーウィンドウを眺めていた。

(リド、遅いけど……どうしたのかな?)

不思議に思って辺りを見回していると…-。

リド「わっ!」

〇〇「っ……!」

思わず肩をすくめると、後ろからリドが私の顔をそっと覗き込んだ。

リド「悪い、そんなに驚かせたか? あんたを見つけてつい……」

申し訳なさそうに眉を下げる彼がなんだかかわいくて、頬が自然と緩んでしまう。

〇〇「……ううん。ちょっとびっくりしただけ」

リド「そっか、ならよかった。ほんとごめんな」

悪戯っぽく笑うと、リドは私の手に指を絡める。

リド「お詫びにいいところに連れてってやるからさ。 愛の日に合わせて、たくさん店が出てるんだ。あんたと一緒に行きたいところもあってさ……」

〇〇「一緒に行きたいところ?」

リド「とにかく行くぞ! 街を見て回るだけでもすげー楽しいからさ! 期待しててくれよ」

照れ隠しのようにぶっきらぼうに言うと、リドは私の手を引き歩き出す。

いつもよりどこか強引で、そんなリドに私の心も浮き立っていた…-。

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