第1話 アヴァロンでの再会

武器の国・アヴァロン 薫の月…―。

古くから独特の生態系を有し、巨大生物が生息するモンスティート大陸……

アヴァロンでは、それらを倒すための武器開発が盛んに行なわれている。

私はその独自文化の視察をして欲しいと、アヴァロンに招かれていた…―。

(すごい人の数……!)

アヴァロンの街では、ちょうど大きな狩猟競技が開かれており、街は大勢の人々で賑わっていた。

武器商人1「さぁさぁ見てくれ、この大剣を!王家御用達の工房の新作だよ!」

武器商人2「いやいや、この巨大な戦斧こそ今日一番の掘り出し物さ!」

(さすが、武器の国……本当にいろんな種類があるなあ)

人でごった返す市場を見て回っていると…―。

??「おい!オマエ、シュガーか!?」

○○「え?」

人懐っこい声が聞こえて、後ろを振り返った。

○○「ハル……!」

ハルディーン「やっぱりシュガーか!久しぶりだな、こんなところで会うなんて」

まぶしい笑顔をくれたのは、紅茶の国・テイシャのハルディーン王子だった。

彼は私の顔を見るなり、ひとっ跳びに私に抱きついてくる。

○○「っ、ハル!」

ハルディーン「相変わらずこれくらいで赤くなって、ほんとシュガーは可愛い奴だな」

彼の腕に包まれて、胸が小さな音を立てる。

(シュガー、か)

(呼ばれて悪い気はしないけど、やっぱりまだ慣れない……)

シュガーというのは、彼の国に初めて訪れた時に、自由奔放な彼が、私につけてくれたあだ名だった。

(あれ……)

気恥ずかしさに頬に熱を感じ始めた時、彼の腰元で輝く剣が見えた。

○○「ハル、その武器は?」

ハルディーン「ああ、これか?」

腰に下げた二本の曲刀を手に取り、ハルは曲芸師のように宙に投げる。

アヴァロンの強い日差しを受けて、黒い曲刀は妖しい光を放っていた…―。

第2話>>



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする