第1話 王との謁見

花の精の国・ヴィラスティン 輝の月…-。

華やかで香しいこの自然豊かな地に、私はシュニー君とともにやってきた。

(明日はもう式典か……)

この国の大地と水の女神に忠誠を誓う、古くから続く伝統の儀式『花誓式(かせいしき)』…-。

そんな由緒正しい式典に参加すると思うと、それだけで少し緊張してしまう。

タンポポの一族の城で王への謁見を終え、廊下に出ると……

シュニー「何ぼうっとしてるの? 置いていくよ」

前を歩くシュニー君が、怪訝そうな顔で振り向いた。

〇〇「す、すみません。部屋を出たら、少しぼっとして……。 シュニー君はさすがですね。王様の前でも堂々としていて、格好よかったです」

シュニー「当たり前だよ。僕だって高潔なる雪の一族だからね」

シュニー君はさらりとそう言いながらも、口角に嬉しさを隠しきれないでいる。

シュニー「だけど、お前も悪くなかったよ。 すっかり僕の下僕らしくなってきたよね!」

〇〇「ふふ……ありがとうございます」

お互いに小さく笑みを交わすと、改めてこの場で再会できたことがとても幸せに思えた…-。

第2話>>



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