第1話 ランダのカルチャーショック

未開の国・ヒンターランド 星の月…-。

初めての外遊を終えたランダさんと一緒に、私はヒンターランドへとやってきた。

ランダ「エンブ、すごい! オレ、感動!」

広大な平原に、ランダさんの声が響き渡る。

ランダ「いっぱいの楽器、でっかいブタイ、皆、笑顔! 皆、幸せ!」

こよみの国で演舞を観て以来、ランダさんはずっと興奮が冷めやらない様子で……

(ランダさん、初めての外交楽しかったんだな)

大声を出すだけでは足らず、ランダさんは草の上を四方八方に駆け回り始めた。

ランダ「オレ、興奮した!! 〇〇、どうだ?」

〇〇「はい、私も楽しかったです」

ランダさんにつられ、私の声もつい大きくなる。

満面の笑みを浮かべた後、ランダさんは大空を見上げ……

ランダ「ヒンターランド、もうすぐ『神使い』、来る!」

〇〇「神使い?」

ランダ「神使いの星、もうすぐ見える!」

ランダ「それ見えたら儀式! 狩りのお礼言う。新しい年迎える!」

両手を空に伸ばし、声高々にランダさんが宣言する。

(それがヒンターランドにとってのお正月なのかな)

ランダ「でも……」

さっきまでの弾んだ声を低くして、ランダさんは表情を引きしめた。

ランダ「儀式、いつも同じ、つまらない。 ヒンターランド、こよみの国に負けない。派手にする!」

(ランダさん……)

太陽の光が、ランダさんの凛々しい顔を照らしていた…-。

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