第1話 風に乗って

精霊の国・セクンダティ 陽の月…-。

どこかで、鳥が鳴いた。

澄んだ青空を柔らかな風が駈けていく…-。

〇〇「あ……っ」

風に抱かれた色とりどりの花びらが、私の視界を覆った。

すると…-。

??「ようこそ、〇〇ちゃん」

空から風のように人影が舞い降りてきて、私をそっと抱き上げる。

〇〇「え!?」

(飛んでる……!?)

空から舞い降りたその人影は、私を抱いて風に乗る。

私を抱く人影を見上げると、

〇〇「フリュス君!」

そこには、まだ幼さを残すフリュス君の笑顔があった。

―ここは、精霊の国・セクンダティ、風の一族が住まうシルフィア領。

フリュス王子の招きを受けて、私はこの美しい国を訪れていた。

フリュス「久しぶり! やっと遊びに来てくれたんだね。 風の国へようこそ。風に乗った気分はどう?」

フリュス君の髪が、風を受けてひらめく。

彼の瞳が私の瞳を覗き込み、イタズラっぽく笑った…-。

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