
「 悠遠なる水沫の記憶 」一覧



月最終話 お互いの前でだけ
宴が始まり、海水越しに伝わる優雅な調べが、疲れた体に染み渡っていく…-。 雷「ゆったりとして、この郷らしい調べだな」 〇〇「素敵な音色で...

月7話 二つの翡翠
陽の光が届かない薄暗い洞窟の中、翠色の輝きだけが、私達を優しく照らす…-。 雷「本当に見つけられるとはな」 私の手の中の翡翠を覗き込み、...

月6話 翠色の輝き
崩落した壁の隙間から生じる水流が、私達を容赦なく襲う…-。 雷「しっかり掴まっていろ……!」 激しい流れの中、雷さんは強く私を抱きしめて...

太陽SS 求める未来の姿
激しい流れに翻弄されながら、考えることは一つだった。 (〇〇を守らねば……!) その手を離しそうになった瞬間の、言い知れない恐怖がまだ体...

太陽最終話 長き時に代えて
万華鏡のような珊瑚礁の景色は、ひとときも同じ色を見せることがない…-。 雷「……」 (雷さん……) 美しい珊瑚礁を見つめる彼の物思いに...

太陽7話 水竜が守りし郷
水の激しさはいつしか止み、穏やかな流れとなって私達を運んでいる…-。 砂の上に静かに着地した感触に、私はそっと目を開けた。 雷「〇〇……...

太陽6話 力強く届く声
洞窟の亀裂から流れ込む海水が、雷さんと私を容赦なく押し流す…-。 雷「〇〇……っ」 雷さんの逞しい両腕が、激しい流れの中でも私を守ってい...

第5話 翡翠の洞窟で
翡翠の洞窟の中へと足を踏み入れた雷さんと私は、暗い色の岩を眺めながら、ゆっくりとその奥を目指していた。 雷「外から見たより深そうだな」 ...