
月最終話 弧実の作用
その日の夜…-。 部屋へ戻っても、思い出すのはサキアのことばかりだった。 (サキア……大丈夫かな) (あの狐雨のことすごく気にしてたし...
アプリゲーム【夢王国と眠れる100人の王子様】のストーリーネタバレ&攻略情報など
その日の夜…-。 部屋へ戻っても、思い出すのはサキアのことばかりだった。 (サキア……大丈夫かな) (あの狐雨のことすごく気にしてたし...
薬師さんと話しているうちに、お茶会の始まる時間となった。 (狐実が人間にどういう影響を与えるかはわからない……) サキア「……」 ちら...
狐実のことについて興味を示すサキアに、薬師さんは難しい顔をしていて…… 薬師「いえ……その実、天孤の国の人間には無害なものではあるのですが...
私達に用意された野点の席は、綺麗に咲いた紫陽花がよく見える場所だった。 色鮮やかな赤い毛せんに覆われた長椅子に、二人並んで腰かける。 (...
私達は野点に向かうため、薬師さんの薬房を後にすることにした。 薬師「狐雨については、少しお時間をくださいませ」 サキア「うん、本当にあり...
狐実について話す薬師さんに、サキアは興味津々といった様子で身を乗り出す。 (……大丈夫かな) サキア「副作用? もしくはー……毒が?」 ...
薬師さんの作業場にはたくさんの薬草があり、独特な匂いに包まれていた。 中に入って早々、サキアと薬師さんは熱心に議論を交わし合っている。 ...
サキアがひと房、慎重に植物の実を袖にしまい込む。 サキア「詳しく調べるのは……後で、聞いてからにするね」 そう言われたけれど……サキアの...
部屋に、サキアの袖から取り出した薬草や木の実の微香が漂っている。 サキア「うん。この袖のところとか、あわせのところー……物をしまっておける...
城へ到着した私は、サキアと共に客間に通された。 中庭にはまだ、霧雨が降り続いている。 従者「では、準備ができるまでこちらでお待ちください...