第1話 希望に満ちた島

雄大な空に、淡い光を帯びたいくつもの島々が浮かんでいる。

夢の力の強まりを称え、今、世界各国が集まり『ワールドサロン』が開かれていた。

(不思議な場所だけど……皆、楽しそう)

耳をすませば、人々の笑い声がそこここから聞こえてくる。

幸せな雰囲気が、目には見えない夢の力を確かに感じさせてくれた。

(嬉しいな……)

そんな中…-。

(待ち合わせ場所、ここで合ってるよね?)

心が浮き立つのを感じながら、私はリカさんの姿を探す。

その時……

??「〇〇」

〇〇「……!」

後ろから名前を呼ばれて振り返ると…-。

リカ「待たせたな」

軽く手を振りながら、リカさんがこちらへと近づいてくる。

風にふわりと揺れるチョコレート色の髪に、なんだか胸がほっとした。

〇〇「いえ、私も今来たばっかりで」

リカ「ならよかった。で、もう準備はできてるんだろうな?」

〇〇「準備、ですか?」

尋ねると、リカさんは目を何やら楽しげに細め……

リカ「ああ、今日は一日お前と一緒に遊び回るから」

どこか挑戦的な眼差しで、私を見下ろした。

リカ「こんな遊び甲斐のあるとこ、滅多に来られないからな。全部回る勢いでいく」

〇〇「ふふ、楽しみです」

遊びに貪欲な彼を、微笑ましく思ってしまっていると…-。

リカ「全力で俺についてこいよ」

不意に優しい笑みが向けられ、鼓動が甘い音を刻んだ。

リカ「ん?」

そんな私を見透かしているのか、リカさんがぐっと顔を寄せてくる。

(ずるい……絶対、楽しんでる)

そう思った私は、ドキドキと高鳴る胸を精一杯抑えながら…-。

〇〇「はい、頑張ります」

はっきりと告げると、リカさんの笑みが深くなった。

リカ「いい返事。 途中で疲れたって言っても、今日は帰さないから」

〇〇「っ……!」

囁きに混じった吐息が耳に触れて、心音が今度こそ大きく跳ねたのだった…-。

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