第1話 ティアラのための準備

宝石の国・マリングラス…-。

数日前、とあるパーティの招待状を受け取った私は、同じく招待状を受け取ったトルマリに誘われ、彼の部屋で衣装合わせをしていた。

(かわいいリボン……)

招待状に同封されていた蝶のリボンを、窓辺から差し込む光にかざす。

(パーティ当日は、これをつけていくんだよね)

(うーん。ドレス、どういうふうに合わせよう…-)

トルマリ「ねえ、〇〇! どっちがいいと思う?」

コーディネートに頭を悩ませる私の前で、トルマリはピンクのかわいらしいドレスと、黄色いミニスカートのドレスを交互に体にあてる。

〇〇「どっちもトルマリに似合うと思うよ」

トルマリ「本当? ふふ、ありがとう! だけどせっかくなら、ティアラに合う方がいいよね。うーん、どっちにしよう……」

(ティアラ……)

招待状には、代々夢王族のみが所有するティアラを、特別にもう一つ作ることになったと書かれていた。

パーティでは、そのティアラにふさわしい人物を選び、贈呈をするらしく……

招待状が届いた日から、トルマリの頭の中はティアラのことでいっぱいになっている。

トルマリ「ほしいな~ティアラ。アレンジしてリボンと一緒につけると絶対にかわいいと思うんだ」

(トルマリがティアラをつけたら……)

ふと、その姿を想像してみる。

〇〇「うん、すごく似合いそう……!」

トルマリ「ふふ、ありがとう。〇〇も、きっとすごく似合うと思うな。 あっ……でもティアラは一つだから、ぼく達ライバルになっちゃうね……!」

少しだけ真剣な面持ちでそう言った後、トルマリは笑顔で私の方へと向き直り……

トルマリ「今回限りは正々堂々と勝負だからね、〇〇!」

無邪気にはしゃぐトルマリの姿に、いつの間にか私も笑顔を浮かべていたのだった…-。

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