第4話 大人の対応

(地味って……)

○○「あ、あの、地味ってどういうこと?」

男の子に問いかけると……

男の子「だってそれ、ヴァンパイアの仮装でしょ?だったら中途半端で地味すぎるもん」

悪びれる様子はなく、男の子はさらりと言ってのける。

すると、アルフレッドさんは優しく瞳を細めた。

アルフレッド「ふふ……中途半端か。俺に相応しい言葉だね」

○○「アルフレッドさん……」

何と言っていいかわからず、私は黙り込んでしまう。

アルフレッド「いいんだよ、○○」

アルフレッドさんは、微笑みながらそう言った。

アルフレッド「しかし……確かに、収穫祭のパーティーにしては、華やかさが足りないんだろうね」

男の子「そーだよ。つまんないよ」

アルフレッド「ふふ、子どもは正直だ。では、明日の本番は期待していてもらおうかな」

(え…)

男の子「えっ、そうなの?その服じゃないの?」

アルフレッド「お楽しみだよ」

アルフレッドさんが、男の子に優しく笑いかける。

(アルフレッドさん……仮装するつもりになったってこと?)

男の子と別れると、アルフレッドさんは私を見つめた。

アルフレッド「どういうことか……って顔をしているね」

○○「はい……仮装、するんですか?」

アルフレッド「まだわからないが。少し、考えてみよう。貴女は、俺が仮装をしたら喜んでくれるかな?」

○○「アルフレッドさん……」

何か考えがあるのか、アルフレッドさんはどこか楽しげで…―。

アルフレッド「今日まで楽しく二人で過ごしたんだ。収穫祭当日には、最後の楽しみを貴女にあげたいと思ったんだよ」

艶のある声音で囁かれて……私は深く頷いたのだった…―。

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