第1話 青空の下で

幻惑の国・ロトリア 宙の月…―。

澄み切った青空に、地図をかざす。

(待ち合わせ場所、そろそろかな…)

私は、ワインの国・ドミニアの王子、アルフレッドさんの招待を受けて、待ち合わせ先に向かっていた。

アルフレッドさんにとっては国外であるロトリアでの再会となったのは、この時期にロトリアで行われる、収穫祭に同伴してほしいと、手紙に書かれていたからだった。

(あ、この角を曲がったところだ)

賑やかな表通りから、少し静かな小道に入った時だった。

(え……?誰か追いかけてくる?)

背後からどんどん近づいてくる足音に気がついた。

怖くなって歩を速めると、足音はやっぱり近づいてきていて……

(ど、どうしよう。怖い……!)

そう思って、駆け出そうとした時…―。

??「無事に到着したようだね」

○○「……!」

私の肩を大きな手が引き寄せ、耳元で優しく囁く声が聞こえた。

(この声は……)

振り返ると、そこには優しく微笑む彼の姿があった。

○○「アルフレッドさん!」

アルフレッド「元気にしてたかい?○○」

目が合うと、彼は嬉しそうに微笑んでくれる。

アルフレッド「驚かせてしまったかな。貴女の姿が見えたから……つい、追いかけてしまった」

○○「大丈夫です。少しびっくりしただけですから」

アルフレッド「そうか、すまなかったね」

落ち着いた低い声に、なぜだかとても安心する。

久々に会えた喜びに、胸が躍り始めていた…―。

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