第4話 男の子だから

収穫祭用の衣装のヒントを求め、私とロルフ君は城の図書室へとやって来た…-。

古書の匂いのする図書室は他に人気もなく、まどろむような日差しの中で静まり返っている。

ロルフ「図書室って静かだから、ボク好きなんです……」

○○「うん、落ち着くね」

私達は、さっそく資料探しに取りかかった。

(冒険ものとかがいいかな)

上の方にある本を取るため、本棚に掛けられたハシゴに足をかける。

ロルフ「○○ちゃん、だめですっ……そのハシゴ壊れてますっ……」

○○「え……?」

ロルフ君の慌てた声に振り返った瞬間……

足を乗せている板がガクンと外れた。

○○「……っ!」

バランスを崩し床の上に落下した私は、何かを押し潰した感触を覚えて…-。

ロルフ「……うぅっ……」

○○「ロルフ君……!?」

私の身体の下で、ロルフ君がうめき声をこぼす。

慌てて横に飛びのいて、ロルフ君の顔を覗き込む。

ロルフ「ごめんなさい……ハシゴが壊れてるって言い忘れちゃって……」

○○「ううん……痛かったでしょう?」

ロルフ「……平気です、それよりも……」

ロルフ君が、きゅっと唇を引き結ぶ。

ロルフ「……ほんとはちゃんと、受け止めたかったんです。……それなのに力が弱いせいで……」

身体を起こしたロルフ君は、しゅんとうなだれてしまう。

○○「気にしないで、私が不注意だったんだから」

ロルフ「でもボク、男の子だから……○○ちゃんを、しっかり守れるようになりたいです……」

○○「ロルフ君……ありがとう……」

ロルフ「ボク、がんばります……」

小さな拳を作って、ロルフ君は可愛らしい表情を引き締めた。

照れ合いながら笑い合う私達の声が、図書室に優しく響き渡った…-。

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