太陽5話 種を超えた愛の行方

消えたユリオ君のスマホを探し続けて、数時間が経過しようとしていた。

〇〇「どこいっちゃったんだろうね」

ユーリ「クソ……腹減った。どこに消えたんだよ、俺のスマホは」

ユリオ君は疲れた様子で道端に座り込む。

(確かに、ずっと走り回ってたし……お腹すいたな)

〇〇「何か食べ物買ってこようか?」

すると、またもぬっと泥が現れて、温泉まんじゅうをユリオ君に差し出す。

泥1「ユーラチカ……差し入れ」

ユーリ「あ……うん。悪いな」

(もう、驚かなくなったな……それに)

大勢の泥達は休むことなく手分けをして、ユリオ君のスマホを探してくれている。

ユーリ「……って、まんじゅう、泥だろうじゃねえか! 食えねえだろ。 ……気持ちだけ……もらっとく」

泥1「ユーラチカ、かっこいい……」

泥2「サイコー……」

泥3「スキ……」

満足そうに体(?)を揺らす泥達に向き直り、ユリオ君が拳を握りしめる。

ユーリ「よし、ぜってえ見つけるぞ!!」

泥達「キャーーーーー!!」

(すごいな、一体感が生まれてる)

(私も頑張らなくちゃ)

側溝の中を改めて探そうとしゃがんだその時……

ベンチの下で寝そべっている猫又と目が合った。

(あれ……?)

猫又の下に、血眼になって探していたユリオ君のスマホが隠されていた…-。

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